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【名古屋市民必読】火災の原因と火災の被害を防ぐ6つの行動

こんにちは、名古屋市民火災共済生活協同組合です。

愛知県名古屋市では1年間に火災が何件発生しているかご存じでしょうか?

特に、冬になるにつれて火災の発生件数は増加傾向にあります。
火災を防ぐためには、日々の意識と行動が重要です。

今回は、火災防止に役立つよう毎年秋に行っている火災予防運動と、火災が発生してしまう原因・被害を防ぐ行動について、分かりやすくお伝えします。

秋の火災予防運動!

火災予防運動は、火災が発生しやすい時季を迎えるにあたり、市民や事業所に対して火災予防思想の一層の普及を図り、もって火災の発生を未然に防止し、高齢者を中心とする火災による死者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐことを目的として行われています。

毎年春と秋の年2回あり、秋の火災予防運動は11月9日~11月15日の7日間です。
そして、2023年度の全国統一防火標語は「火を消して 不安を消して つなぐ未来」です。

秋の火災予防運動の重点目標は、「❶住宅防火対策の推進、❷特定防火対象物等における防火安全対策の徹底、❸地域ぐるみの防火・防災対策の強化」となっています。

重点目標のうち、❶住宅防火対策の推進の推進事項として、

*火災による死者発生防止対策の強化
特に、高齢者に対する住宅用火災警報器の普及啓発、防炎品の使用及び住宅用消火器の設置促進等を始めとした火災による死者発生防止対策の実施
*住宅用火災警報器の設置及び維持管理等の徹底
1 住宅用火災警報器の設置が必要な場所への完全設置の啓発
2 住宅用火災警報器の適切な維持管理の啓発及び経年劣化した住宅用火災警報器交換の推進

*放火火災防止対策の強化
1 放火されない環境づくりの推進
2 放火警戒体制の強化

*たばこ火災等の防止対策の強化
1 たばこの火種による出火危険等、たばこ火災防止の啓発
2 こんろ、暖房器具など火気使用器具の適正使用の徹底

❸地域ぐるみの防火・防災対策の強化では、自主防災組織等との連携、震災時における出火防止対策及び消防団員の確保があります。
その中の「消防団員の確保」は、消防団員確保を推進することによる地域の防火・防災体制の充実のために必ず必要です!

名古屋市民火災共済も積極的に消防団員募集の応援をしていきます!!
消防団の制度や、所属すると得られるメリットなどQRコード先からぜひご確認ください。

なお、入団申請については電子申請が便利です。ホームページ上で入団の申請を行うことができます。
電子申請のリンクは下記のとおりです。(名古屋市のホームページ(消防団掲載箇所)または上記のQRコード先からでも申請できます。)
https://ttzk.graffer.jp/city-nagoya/smart-apply/apply-procedure-alias/shobodan

年間500件以上!火災の主な原因3つと死傷者の発生状況

名古屋市の過去5年の火災発生件数は平均で年間500件以上発生しています。

過去5年間の中では平成30年が最多で569件発生し、その後火災発生件数は減少傾向です。
令和3年は火災発生件数が468件で、平成30年と比較して約100件減少しました。

しかし、昨年の令和4年では再び増加し、火災発生件数は508件です。
令和4年に名古屋市で発生している火災の主な原因は、たばこ(97件)、こんろ(87件)放火・放火の疑い(62件)です。

これら3つを原因とした火災が年間246件発生しており、名古屋市の火災の48%と約半数を占めています。

そこで、3つの原因から火災を防ぐポイントを紹介します。

「放火・放火の疑い」から火災を防ぐポイント

「放火・放火の疑い」から火災を防ぐポイントは5つあり、以下にまとめています。

① 門扉・車庫・物置等の夜間における施錠管理
② 可燃物は部外者の目に届かない場所で整理整頓
③ ポストから新聞・チラシのこまめな取り入れ
④ ゴミ回収ルールの徹底
⑤ 近隣者との交流

「放火・放火の疑い」による火災を発生させないためには、外部から火をつけられない環境づくりが重要です。
日ごろから家の周辺を整理整頓し、燃えやすいものを置かないようにしましょう。

また、近隣者との交流をすることで、外部の不審人物を即座に発見できます。

「たばこ」から火災を防ぐポイント

「たばこ」から火災を防ぐポイントは3つあり、以下にまとめています。

① たばこの火を確実に消す
② 寝たばこをやめる
③ 寝具に防炎品を使用する

たばこの火は消したつもりでも、消しきれていないことがあります。
必ず最後まで消したことを確認するように習慣づけましょう。

さらに、寝具に防炎品を用いることで火災の広がりを抑制することができます。

「こんろ」から火災を防ぐポイント

「こんろ」から火災を防ぐポイントは3つあり、以下にまとめています。

① 調理中にこんろから離れない
② こんろ周りの整理整頓
③ 換気扇や魚グリル等の定期清掃

料理をしているとき、他の作業を行ったりしないように、こんろで火を扱う場合は特に集中しましょう。
日ごろからキッチン周辺の整理整頓を行うことで、こんろの火が周囲に燃え移ることを防ぐことができます。

火災による高齢者死傷者数と一般死傷者数の比較

近年、火災による死傷者数の増加が問題となっています。

名古屋市の平成30年と令和4年を比較すると、平成30年が火災発生件数569件・死傷者数136名に対し、令和4年では火災発生件数508件・死傷者数140名で、過去5年間で最多死傷者数でした。
特に、高齢者死傷者数が増加しており、平成30年の高齢者死傷者数43名に対し、令和4年では52名でした。

死傷者の人数は、火災が起きたときの避難にかかる時間が大きく関係しています。
火災が実際に起きてしまうと動揺し、体が普段のように動かない場合もあります。

事前に避難ルートや方法を決めておき、避難経路にはつまずきやすいものを置かないようにしてスムーズに避難できるようにしておきましょう。

火災の被害を防ぐためにできる6つの行動

火災を防ぐためには、私たち一人一人が防災意識を高め、万が一の事態に備えることが重要です。
そこで、火災の被害を防ぐために日常でできる6つの行動を以下にまとめました。

① 住宅用火災警報器の設置と点検
② 部屋の整理・整頓
③ 消火器等の設置と使い方の確認
④ 119番通報で伝える内容の把握
⑤ 火災の早期発見
⑥ 高齢者の早期避難

それぞれ解説していきます。

住宅用火災警報器

火災から身を守るためには、いち早く火災に気づく必要があります。
そのためには、住宅用火災警報器の設置が有効です。

住宅用火災警報器は、火災により発生する煙を感知してブザー音や音声で警報を発するため、就寝中や違う部屋にいても気づくことができます。

住宅用火災警報器を設置していても、正常に作動しなければ意味がありません。

そのため、年2回の点検作業と10年に1回の交換作業を必ず行いましょう。
点検作業は本体のボタンを押すか付属のひもを引っ張るだけなので簡単にできます。

いつ点検したか忘れてしまう方もいると思うので、火災予防運動のときに点検をするのがおすすめです。
また、以下に住宅用火災警報器の音が鳴るQRコードがありますので、実際に音を聞いてみてください。

        

部屋の整理整頓

日ごろから出火の原因になりうるものを火の近くに置かず整理整頓をすることで、不注意による火災を防ぎます。万が一火災が発生した場合でも、部屋が整理整頓されていると避難中につまずいたり、避難経路を阻まれたりすることがないためスムーズな避難が可能です。

さらに、延焼を防ぐことにも繋がります。

消火器

火災が発生すると、初期消火活動で消火器を使う場面があります。
消火器がどこにあるか正確に位置を覚え、使い方を復習しましょう。消火器の使い方は以下の5ステップです

① 消火器を火災現場付近の安全な場所まで運ぶ(火元から7~8m手前)
② 黄色の安全ピンを抜く
③ ホースを外し、ホースの先端を持って火元に向ける
④ レバーを強く握って放射する
⑤ 火元をねらい、手前から薬剤を放射する(風上で逃げ道を確保して行う)

放射時間は消火器の種類や薬剤の量によって異なりますが、一般的に粉末消火器で15秒程度、強化液消火器で30~70秒程度と短いです。
必ず消火器本体に書いてある放射時間・放射距離を確認しましょう。

「119」通報電話

火災が発生すると「119」に電話をかけます。いきなり通報しても、何を話していいか分からなくなってしまいます。
そこで、話すべき要点を消防訓練時や住宅用火災警報器・消火器の点検を行ったときに再確認しましょう。伝える内容は以下の通りです。

① 火事が発生したこと(最初に火事か救急か聞かれます)
② 自分の名前と住所
③ 目印となる建造物
④ 自分の電話番号
⑤ 燃えているもの

早期発見

火災の被害を最小限に抑えるためには、早期発見が欠かせません。発生後2分以内に消火活動を開始しないと大規模火災に発展するリスクが高まります。
そのため、住宅用火災警報器で火災に気づいた場合でも素早い火元の判断が重要です。

2分以上経過してしまうと、初期消火では消火できないため、早期に発見し、消火活動を行うようにしましょう。

高齢者の早期避難

避難経路と避難方法を常に確保し、備えておきます。
火災に気づいたら、初期消火を行う人以外は素早く避難しましょう。

特に、高齢者の方は普段から玄関や庭に近い部屋を自室にするなど、発生後すぐ外に避難できるように注意しましょう。家族だけではなく、近所でも声を掛け合い、全員が避難することが重要です。

創立70周年!名古屋市民火災共済について

「名古屋市民火災共済生活協同組合」は1954年に認可共済として設立されており、おかげさまで来年の2024年には創立70周年です。

これからも消防団の皆様と共に名古屋市民火災共済が長く市民の皆様に愛され、ご利用していただくことを願いキャッチコピーと併せ「創立70周年ロゴ」を制作しました。

<キャッチコピー>

「これからも、ずっと」

<ロゴのコンセプト>

・70の数字をデザイン化し、創立70周年と存在価値を大きく表現
・組合員、消防団の皆様に親しまれている名古屋市民火災共済ロゴを挿入し、70周年ロゴと一体化

・右肩上がりの「7つの丸」は、1954年(昭和29年)から名古屋市民火災共済がスタートし、丸1つを10年の
マイルストーンとする70年の歩みを表現

より多くの市民の皆様に名古屋市民火災共済について知っていただけるようにメリットを紹介します。

名古屋市民火災共済について

名古屋市民火災共済のメリットは以下の通りです。

① 火災だけでなく、水漏れ、落雷、自動車の飛び込みや盗難に伴うき損、汚損など補償内容が幅広く安心
② 申し込み方法がインターネット、郵送、窓口、電話と複数あり、自分に合った方法で簡単に申し込みが可能
③ 名古屋市内16区の消防署(本署)内に連絡所があり、対応が迅速

名古屋市内の各消防団が協力団体となり、組合員の皆様の生活に密着した助け合いの精神で事業を行っていますので、安心してご加入いただけます。
また、名古屋市以外でも愛知県内にお住まいの方、もしくはお勤めの方もご加入いただけます。

掛け金のシミュレーションも可能なので、万が一のための備えにいかがでしょうか。
名古屋市民火災共済は、皆様のかけがえのない毎日を「これからも、ずっと」支えていきます。