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名古屋の住宅火災原因ワースト3+αと気をつけること

こんにちは、名古屋市民火災共済生活協同組合です。
火災は、身近な災害のひとつです。
発生件数は微減傾向ですが、依然として、多くの死傷者が発生しています。
今回は名古屋の「住宅火災原因ワースト3」と「最近増えている原因」の4つの原因について、対策とあわせてご紹介します。
火災は多くの場合、注意すれば防げた事例が多いです。これを機に、自宅の火災防止対策を見直してみてはいかがでしょうか。

 

名古屋の住宅火災原因ワースト3+1

ワースト1 「たばこ」

名古屋市のHPによると、令和2年中に名古屋市内で発生した火災の出火原因第1位は「たばこ」でした。

たばこ火災の特徴は、「無炎燃焼」です。初めは炎が出ないので、燃えていることに気づきにくく、発火するまで時間がかかります。そのため、就寝や外出してしまった後に、思わぬ火災につながる可能性があります。

また、炎が出ていない燃焼の際にも一酸化炭素を発生するので、寝ているときなどでは、気づかないうちに一酸化炭素中毒となってしまうこともあります。

たばこ火災を防ぐためには、特に以下の点に注意してください。

・寝たばこをしない。
・灰皿に水を入れる。
・吸い終わったたばこを、すぐにごみ箱などに入れない。

 

ワースト2 「こんろ」

「こんろ」による火災も、出火原因の上位に入っています。

こんろ火災の多くは、点火放置が原因です。こんろに火をつけたままその場を離れたり、スマートフォン等に夢中になったりと、調理していることを忘れていたことが原因になります。

こんろの近くに可燃物が置いてあったことにより火災が起こることもあります。直接火に触れていなくても輻射熱(ふくしゃねつ)によって、燃え始めることがあります。輻射熱(ふくしゃねつ)とは、温度の高い物体から放出される電磁波を受けて生じる熱のことです。

天ぷらなどを調理した際にも注意が必要です。揚げ物を調理した時に発生する揚げカスをそのままゴミ袋などに捨てると、酸化反応により揚げカスから発火して火災となる場合があります。揚げカスは、水にしっかりと浸してから廃棄しましょう。

着衣着火では、調理中のガスコンロの火などが、今着ている服についてすぐに燃え上がることが起こります。衣類の袖口などから着火する事例が多いですが、腹部などから燃え出すと大変危険で重度のやけどや死亡にまで至ることもあり、大変恐ろしい現象です。

主なこんろ火災防止対策は以下の通りです。

・調理中はコンロから離れない。
・コンロの周囲には可燃物を置かない。
・調理後の揚げカスや油は、冷ましてから廃棄。
・裾や袖が広がっている衣服、ストールなどの着用を避ける。
・ガスコンロの奥に調味料など手に取る物を置かない。
・電気ストーブなど直接炎がみえなくても、輻射熱による重度のやけどを負う可能性を考慮する。

 

ワースト3 「放火」

「放火」は、火災原因のなかでも毎回上位に入ってきます。

放火によって起こる火災は、たばこやコンロがきっかけの火災のような“人のちょっとした不注意から起きる失火”とは異なり、人が火をつけるという意志を持って発生する火災です。

放火を防ぐには、各家庭と地域両方で防止策を講じることが重要です。放火されやすい環境をつくらないようにしましょう。

主な放火防止対策は以下の通りです。

・家の周囲、共用部の廊下や階段に燃えやすい物(段ボールなど)を置かない。
・資源・ゴミは収集日の朝に出す。
・屋外灯を点灯する。
→放火魔は、留守のときや、暗闇で見つかりにくい場所を狙います。
・物置、車庫には必ず鍵をかける。
・空家の侵入防止措置をする。
・隣近所で声をかけ合う。
・防災機器を設置する。

 

 

※「電気機器」火災

ワースト3には入っていませんが、電気機器による火災も身近で起こりうる可能性が高いため注意が必要です。

具体的な原因としては、電気コード、たこ足配線、コンセント、電気ストーブ、リチウムイオン電池などがあげられます。

電気コードでは、断線状態による出火が起こることがあります。タコ足配線や電気容量をこえ延長コードを使用することも出火の原因となります。

 タコ足配線の注意点として、「1つのタップにかかる電力は合計1,500Wまでに抑える」ことが重要です。

主な電化製品の電力量をあげると、以下の通りです。

・電気ポット 700W〜1,000W
・アイロン 1,200W〜1,400W
・掃除機 1,000W〜1,100W
・ドライヤー 600W〜1,200W

今一度、1つのタップに極端な負荷がかかっていないかご確認ください。場合によっては、異常発熱し、出火する危険があります。

また、トラッキングによる火災にも注意が必要です。トラッキングとは、コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで、電気の道が作られて発火する現象のことです。

電気ストーブは、火を使わないため火災になりにくいと思われがちですが、ストーブ火災のなかで原因の約8割をしめるほど危険な実態があります。(東京消防庁「平成29年版 火災の実態」より)

リチウムイオン電池による火災も起こっています。リチウムイオン電池はスマートフォンをはじめとする小型で大量の電力を必要とする製品に使用されています。

出火原因としては、電池の仕様に応じた充電をしていないこと、専用の充電器を使用していないことや外部からの圧力が加わるなどの誤った使用方法によることがあります。その他には、経年劣化や元々粗悪品であったことにより発火することもあります。

電気火災防止対策は以下の通りです。

・電気コードの上に家具などの重いものをのせない。
・差込みプラグをコンセントから抜くときは、コード部分を持って引っ張らない。
・タコ足配線をしない。
・電気コードを束ねたまま使用しない。
・使用していない電気製品の差込みプラグは抜いておく。
・部屋に誰もいないときはストーブを消す。
・ストーブをつけたままで就寝しない。
・充電する場合は、必ず付属品やメーカー指定の充電器を使用する。
・膨張、異音、異臭などが生じた電池を使用しない。
・異常のある電気機器はメーカーや販売店に相談する。

 

火災の被害を最小限に「住宅用火災警報器」

多くの火災は、注意をして対策すれば防げるものとはいえ、起こるときは起こってしまいます。そのようなとき、火災の被害を最小限に抑えることに有効なのが「住宅用火災警報器」です。住宅用火災警報器とは、火災により発生する煙を感知し、音や音声により警報を発して火災の発生を知らせてくれる機器です。火災に早く気付くと被害も少なくできます。

名古屋市によると、住宅用火災警報器が設置されていたことで、大切な命や財産が救われた事例が数多く報告されているそうです。

また消防庁によると、平成29年から令和元年までの3年間の住宅火災について、住宅用火災警報器を設置していた場合、死者数と焼損床面積は半減、被害額は約4割減という結果が分かっています。

設置後は、10年が経過したら機器ごと交換することや、定期的な点検が必要です。

 

名古屋市民火災共済は、名古屋市民だけでなく愛知県民のための火災共済でもあります!
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